色あざやかな人工イクラを自分で好きなだけ作ってみましょう。乳酸(にゅうさん)カルシウム水を入れたボウルにアルギン酸ナトリウム水をスポイトでたらすと、簡単に人工イクラが作れます。これだけだと地味なので、絵の具で色をつけ、カラフルな人工イクラを楽しみましょう。
はじめに
東河小学校の陣在(じんざい)と言います。スポイトで色のついた液をたらすと丸まって人工イクラが作れます。楽しい実験を始めましょう。
実験を見て!
こんなふうにスポイトで液をたらします。すると見る見るかたまり、プリプリの人工イクラができます。絵の具で色をつけるととってもきれいです。いやされますよ。
材料は?
乳酸カルシウムとアルギン酸ナトリウムがいります。これはネットで買いましょう。あとは絵の具と筆、ボウルとペットボトル、じょうご、あみじゃくしです。
材料
乳酸カルシウム
アルギン酸ナトリウム
絵の具
材料の入手方法
乳酸カルシウムとアルギン酸ナトリウムは理科教材を売っている教材屋さんか薬局で注文すると入手できるが、簡単のはネット通販である。アマゾンで買える(乳酸カルシウム1袋100g756円、アルギン酸ナトリウム1袋50g864円)。1袋ずつ買うと、とてもたくさんの人工イクラができる(百人分以上も実験できる)。
器具・容器等
ボウル、あみじゃくし、じょうご、タッパー、スポイト、絵の具、パレット、筆(これらはすべて100円ショップで買える)、ペットボトル、ペットボトルのふた
注意すること
・アルギン酸ナトリウムも乳酸カルシウムも毒(どく)ではないが、衛生(えいせい)上、口に入れないようにする。
・小さな子が誤飲(ごいん)しないように気をつける。
①まずは材料の用意です。ペットボトルを2本用意します。(A)のボトルにアルギン酸ナトリウム2.5gを入れ、250mlのぬるま湯(30~40℃)に10分くらいまぜてとかします。そして30分くらいまちます。
②(B)のボトルに乳酸カルシウムを4g入れ、400mlの水で溶かします。これはすぐにとけます。とけたらボウルに入れておきます。
③ ①②の用意で人工イクラはできますが、色がなく、カラフルではありません。そこで(A)のボトルの液を絵の具で色をつけましょう。
④それではやってみます。スポイトで(A)のボトルの液を取り、ボウルの(B)の液にポタポタとたらします。すると…見事に丸い人工イクラができているでしょう。
⑤できたらあみじゃくしですくい、もう一つのボウル(水のみ)にうつしましょう。じょうごや、あみじゃくしを使って水ごと入れましょう。
⑥アルギン酸ナトリウム水は乳酸カルシウム水にふれるとかたくなる性質を持っています。(A)と(B)がふれあっている部分だけがかたくなり、うすいまくを作るのです。
⑦人工イクラのできるわけを説明します。アルギン酸ナトリウム水と乳酸カルシウム水がくっつくところで強い膜(まく)ができるのです。
⑧応用です。2色の(A)液を2本のスポイトに取り、まぜながら(B)液に落としてみましょう。見事なマーブリングイクラができます。
⑨うまくできたでしょうか。実は私も何度も失敗しました。その中でこうやったらうまく行くという方法をいくつか見つけたり、マーブリングも見つけました。
【対象学年】既習内容や実験の難易度から考慮して、下記の実験ブースに★1つだと小学校5・6年以上、2つだと3・4年以上、3つだと1・2年以上が対象と考えています。もちろんその表示のみにこだわる必要はありません。